映画

向かう先を失くした愛の暴走

復讐のセクレタリー (2015) 復讐を描いた映画として見れば、緊張感に欠け、食い足りない気分にさせられる作品であり、お薦めはできない。 なので、いったんタイトルにある「復讐」は念頭から外してご覧いただきたい。 自分の感覚としては、これは復讐の物…

美しき哉

オフィーリア 奪われた王国 (2018) 映像美に浸るには良い映画。 音楽も良い。朗らかな内にも愁いを秘めて、胸が締め付けられるよう。 ただし、ストーリーは盛り上がりに欠ける。 映画にしてもドラマにしても、海外の(特に欧州の)制作陣は自国の美しさを…

善良な者は善良であることを求められる

しあわせへのまわり道 (2014) 観て良かった。 妹がウェンディに紹介した男は視聴者には不快でしかなく、ウェンディ本人にも汚点のひとつになった。 それを希望の光であるダルワンの存在が覆い隠してくれた。 ダルワンの背筋の伸びた立ち姿は、彼の生きる姿…

ここは生者の世界

シューター (1994) マシューカ・デートルメス鑑賞用映画、という印象。 惹き付けられる場面がなく終盤まで行き着いて、失望ばかりが残るところだった。 最後の最後、「誰の指紋」のくだりで、なんとなく収まるところに収まった感が得られた。 生き残った者…