美しき哉
オフィーリア 奪われた王国 (2018)
映像美に浸るには良い映画。
音楽も良い。朗らかな内にも愁いを秘めて、胸が締め付けられるよう。
ただし、ストーリーは盛り上がりに欠ける。
映画にしてもドラマにしても、海外の(特に欧州の)制作陣は自国の美しさをよく理解し、能う限りを映像へと採りこむ。羨ましいことだ。
邦画は、どうも無機物な大道具小道具ばかりを選び揃えて満足しているように見える。
日本にも美しい場所はいくらでもある。内容と深く関わらなくともじっくりと景観を映すような映像づくりを望みたい。
しかし、話運びのスムーズさを尊ぶ多くの日本人には、無駄・冗長と断じられてしまうのだろうか。
★★★☆☆